メタバースに取り組む企業に向けて課題等を議論する「メタバースワーキンググループ」発足へ
VR/AR/MR(XR)の業界団体である一般社団法人XRコンソーシアム(代表理事:藤井直敬、以下「XRC」)は、メタバースワーキンググループ(以下「本WG」)を発足いたします。
昨今大きなトレンドとなっているメタバースは、空間的なインターフェースを有し、没入感を提供するためXRと密接に関連しています。いわゆるVRでアクセスするバーチャル空間という見られ方もありますが、現実との連携やARを用いた現実での体験の実現など、AR・MRも関係するため、いまや多くのXR関連企業がメタバースに取り組んでいます。
注目される一方で、定義がプレイヤーによって異なるため時にバイアスのかかったものも多く非常に曖昧であること、またインフラからハードウェア、コンテンツにいたるまで様々な要素の選択肢があり、議論が起きていることなどから、難解なテーマとなっています。新たにメタバースに取り組もうとする企業にとってもそのハードルは高いでしょう。
XRCでは、プラットフォーム企業、ハードウェア企業、開発企業などXR業界に様々な側面から関わる企業が80社以上属しており、中立的な立場からXR業界の健全な発展を目指しています。メタバースに関しても、中立的な議論を行うことが必要であるとの考えからワーキンググループを設置することといたしました。
(参考)XRC会員企業カオスマップ
本WGは、メタバースに取り組む企業が考慮するべき要素や社会に普及するにあたっての豊作や社会的な課題を洗い出し、専門家を交えて具体的な議論を行うことを目的としています。具体的には、行政や業界各社への問題提起を行うために、ホワイトペーパーや提言等を発出することを目指してまいります。
本WGはXRCの会員企業を中心に議論を進めてまいりますが、XRCではワーキンググループは開かれたものであるべきと考えており、会員企業外からのオブザーバーとしての参加も基本的には可能とします。関心のある企業様の参加をお待ちしております。
<XRCについて>
XRCは、クリエイターや企業、学術機関をつなぎ、VR業界のエコシステム構築をミッションに2015年にVRコンソーシアムとして発足した一般社団法人です。2019年にXRコンソーシアムに改称。VRAR/MR業界に関わる企業が集まり、共通課題の解決や業界全体の盛り上げを行う団体として活動中。2022年3月1日時点、会員企業数は85社。(会員企業一覧)
XRコンソーシアム役員一覧
代表理事
藤井直敬氏(ハコスコ 代表取締役 デジタルハリウッド大学 教授)
理事
水口哲也氏(エンハンス 代表 慶應義塾大学大学院 特任教授)
落合陽一氏(メディアアーティスト 筑波大学准教授)
近藤 “GOROman” 義仁氏(株式会社エクシヴィ 代表取締役社長)
田宮幸春氏(㈱バンダイナムコアミューズメント 企画開発部 マネージャー)
中村薫氏(株式会社ホロラボ 代表取締役 CEO)
吉田修平氏(ソニー・インタラクティブエンタテインメント インディーズ イニシアチブ 代表)
若山泰親氏(ブレイクポイント㈱ 代表取締役 Tokyo XR Startups㈱ プロデューサー)
2021年には、社会課題ワーキンググループを発足。施設等においてARコンテンツを展開するにあたって考慮すべき基本的事項と対策を、ARに携わる会員企業と議論し、ガイドラインである「施設等で利用するARサービス開発のためのガイドライン〜点群データの作成・利用及びUI/UX設計等における注意点〜」を公開いたしました。
・ウェブサイト
http://xrc.or.jp/
・Twitter
https://twitter.com/xrconsortium
・Facebook
https://www.facebook.com/xrcjp/
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【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
一般社団法人 XRコンソーシアム事務局
メールアドレス:contact@xrc.or.jp